2011年 02月 22日

ヴァーツラフ・ターリッヒ(2)

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ターリッヒの音源は少ない。戦争という時代もあるが、チェコフィルを追われたからだ。
つい最近まで、ターリッヒがナチに協力したからだと思っていた。
ところが事実は全く逆で、ナチに反抗したためであった。
(カラヤンは2度ナチ党員に登録し、戦後はやむを得ずと弁明している。しかしベルリンフィルのドキュメントを見ると党員だった団員は追放され2度と復帰は叶わなかった事を知るとすっきりしない。)

それを知ると、またあの新世界を聴きたくなった。
その後チェコフィルはクーベリックやノイマンと続くわけだが、一流に育てたのはターリッヒだ。
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このCDは1954年録音、ライブだったらさぞかしプラハの聴衆を泣かせたであろう。
音源は勿論モノラル。ノイズもあるがそれを感じさせない堂々としかも凜とした演奏は、50年ぶりにあのころの感動を思い出させる。
気負いや誇張などなく、少なくない指揮者がやるような、わざとテンポを遅らせて強調することもない。勿論、ジュリーニのようにフィナーレの高揚の直前に1拍休止を入れることも。
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by chousan-drybox | 2011-02-22 21:52 | 音楽の事 | Comments(0)


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