今夜は全国的に皆既月食が観測されるというのでこのレンズを持ち出す。ベランダからも見えないので団地の駐車場から見上げる。
換算200mm程度では無謀とも言えるが、film cameraの時にはこんなに簡単に写せなかったろうと思う。
欠け始めから皆既までは時間が掛かるので、ヒートテック上下に厚着し、時間つぶしにipodでベームのベートーベンの第九を聞く。これでホットウィスキーがあれば言うこと無しだが。と思っていたら妻が生姜湯を持ってきてくれる。暖まる。5x7の明るい双眼鏡でみるとなかなか迫力がある。
南天と思ったら殆ど天中で、いつもは簡単に起きあがってしまって煩わしいと思っていたアングルファインダーが大いに役立つ。月の真下にはオリオン座と冬の大三角形。
そういえばオリオン座の赤い星ベテルギウスが2012年に超新星爆発を起こすかもしれないという予測らしい。心なしか以前より弱々しい気がする。
東京の空では星が降ってきそうもないが、明かりを失った東北のまさに星の降る空を被災した人たちも見ているのだろうか。
皆既といっても地球の大気に依る屈折があるから、皆既日食のように完全に真っ暗にはならない。
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